8/17(木)の早川菜々のこころ教室では、「感情型」と呼ばれるタイプの子どもへの接し方についてお伝えしました。改めて、さまざまなタイプの子どもがいることを実感。大人はそれぞれのタイプの子どもの性格に合わせてじっくりと向き合わないといけないですね。

でも実際は、マニュアル通りでないと不安になったり、すぐに結果を求めて焦ったりしがりです……。

じっくりといえば……。2016年にノーベル賞を受賞した大隈良典さんが記者会見で、短期的な成果に直結しない基礎科学を追究する科学的精神の重要さ、そして、それがなかなか許されなくなっている社会への憂いを訴えています。科学の分野だけはなく、すべてのことにおいて効率化や費用対効果が求められているように思います。

年々便利な世の中になっているはずなのに、時間に追われ、効率ばかり求めてしまうのはなぜでしょうか。

私は、時間に追われて我を忘れてしまうようなとき、灰色男のことを思い出すのです。。。

ミヒャエル・エンデの『モモ』という本。ご存じの方も多いと思いますが、簡単なあらすじです↓

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モモは人の話を聞くのが特技の女の子。不思議なことにモモと話をしていると自然と解決策が浮かんできます。いつしか人々は困ったことがあるとモモの元へ訪れるようになりました。ある日、街に灰色の男たちが現れるようになります。灰色男たちは、いかに普段時間をムダにしているか、それらのことをやめて余った時間を時間貯蓄銀行に預ければ倍になって返ってくる、などと言って、時間を節約することがすばらしいことと人々に言って回りました。人々は節約した時間を奪い合うようになり、時間に追われ、街がギスギスするようになりました。そこで、モモが灰色男たちによって奪われた時間をとり戻すというお話です。

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「時間とは、生きるということ、そのもの」という言葉があるのですが、灰色の男たちによって「時間」を奪われてしまえば、「人生」そのものを奪われてしまうということなってしまいます。児童文学の名作ですが、大人になってから読むと深く考えさせられます。

ぜひ、親子で読んでみてはいかがでしょうか。

時間(人生)とは、言葉にするのは難しいけれども音楽のようなもの。

どうせなら素敵な音楽を奏でたいですよね。

すずめより