きょういくジャーナリスト、マンティー・チダがお送りする シリーズ「共に育つ」(0)~プロローグ~

あえて肩書を、「きょういくジャーナリスト」と致しました。これから「はーもにーぷれいす」のサイトで、シリーズ「共に育つ」のコラムを書くことにしました。不定期ですがお付き合いを頂ければ幸いです。

私はある方に誘われて、今年から千葉県中小企業家同友会で活動している。入会した当時は、まだ東京都民だったので、活動する日も限られていた。しかし、同友会に入ったばかりの方を対象にしたセミナーがあることを知り、日程も調整することができたので、参加をすることにした。そして「共育委員会」という専門委員会があることに気づき、そこで委員会に誘われた方と意気投合したのもあり委員会活動をすることにした。

私は、昨年7月から、現在の市川うららFM(当時fmうらやす)で子どもの教育を考える番組、「Harmony Place」(現在「はーもにーぷれいす」)という番組をスタートさせた。

なぜ、この番組を開始したのか。それは、この事件が発端だった。

「しつけ」で山中に7歳男児置き去りか 両親、当初は「行方不明」と説明
http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/29/parents-left-their-son-for-shitsuke_n_10192810.html

北海道七飯町の山林で2016年5月28日に7歳の男児が「行方不明になった」と通報されたが、その後の警察の調べに両親が「しつけとして置き去りにした」と話していることが分かったというニュース。結局、後日自衛隊によって6日ぶりに発見されたこのニュースは、世界を駆け巡った。

この時、少年が6日ぶりに発見されて、メディアは少年をほめたたえる報道を繰り返した。ここで私は報道に違和感を覚えた。確かに少年は山中で約1週間、一人で耐えしのいで頑張ったと思うが、この事件の本質はここではないと思ったからだ。

この事件が起こった時、私は自分の子ども時代の事を思い出した。私は子どものころ、広島のニュータウンで育った。公園も裏山と呼ばれるところもあり、遊べるところは十分にあった。しかし門限もあり、17時には家に帰るように両親からも口酸っぱく言われていた。時には遅くなることもあり、カギを掛けられ家の中に入れないこともあった。しばらくお灸をすえられることになるが、時間が経つと親が鍵を開けてくれて家の中に入れてくれた。今思うと、こうして時間のけじめを教えてくれていたのかなと思う。

さて、この事件に戻ろう。「しつけとして置き去りにした」私はこの言葉がものすごくひっかかった。なぜなら、しつけとして置き去りにするなら、たとえ置き去りにしたとしても長い事置き去りにならないように、子どもの様子を気にするものだと。時間のけじめを付けさせるにしても、少し強引ではないかと考えた。そして、強引さは、日頃からの関わり合いに何かあるのではないかと推測したのである。

たまたまこうして事件になったけど、こういう事が大なり小なり普通に起こっているのではないか?つまり親子のコミュニケーションはしっかりできているのかと考えるようになった。

コミュニケーションか希薄であれば、子どもたちも自信を持つことも難しいのではないか?と思い、子どもの教育を考えるラジオ番組を制作しようと考えた。

当然、私の知識では難しいので、こういう企画に協力してくれる教育機関がないか、打診した所、学研教室様が名乗りを上げてくださって、まずは月1回でスタートをした。

第1回目の放送開始を目指し、学研教室の講師様をご紹介頂き、初回の収録を始めた。その時に、現在の小学校の実態、その取り巻きをリアルに耳にするのだ。

11月からは、「Harmony Place」も月2回放送となり、よいよ本腰を入れていくのである。収録するたびに教わること、それは如何にこれまでが「結果ありき」だったかと。

学研教室はプロセスを大事にし、失敗しても次につながるような教育方針を掲げている。私たちの番組も、子どもたちに自信を持たせる教育。つまり、結果ではなくしっかり過程を大事にできるかを追求する番組。

当たり前の話の様で、意外に気づかない事柄が並ぶ。就学前健康診断、わかることと覚えることの違い、覚えることで理解したつもりになっている。しっかりインプットをし、他の人にアウトプットをすることができるのか?これで初めて理解したことになる。

しかし、こうして番組を進めていくのは良いが、ひとつ気になっていたことがあった。制作側としては、こんなにクオリティーの高い内容が出来て良かったと感じていた。

でも、これは「自分たちの自己満足にすぎないのでは?」と考えるようになった。ちょうどその頃、千葉県中小企業家同友会で「共育委員会」の存在に気づくことになる。

(続く)